ダイレクトボンディングのメリット・デメリット
- メリット
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美しい見た目
ダイレクトボンディングは、天然の歯とほとんど見分けがつかない自然な仕上がりが可能です。使用するレジンの色調や透明感を調整することで、周囲の歯と調和する美しい歯を実現します。
切削量(歯を削る量)が少ない
セラミッククラウンやラミネートベニアに比べて、ダイレクトボンディングは歯を削る量が最小限に抑えられます。健康な歯質をなるべく残すことができるため、患者様の歯への負担が少なく、自然な歯を維持しやすいです。
ラバーダム防湿による感染リスク低減、接着性の向上
ラバーダム防湿は、ゴム製のシートをかけて処置する歯だけを露出させて行う処置方法です。ラバーダムを使用することで、唾液や血液、細菌が治療部位に侵入するのを防ぎ、口腔内の感染リスクを大幅に低減します。特に根管治療や接着処置においては、ラバーダムによって清潔な環境が確保され、治療の成功率が高まります。また、湿気の影響を抑えることで、歯と修復材料との接着性が向上し、長期的な治療結果の安定性も期待できます。
治療期間が短期間
ダイレクトボンディングは、ほとんどの場合、1回の来院で治療が完了します。これにより、忙しいビジネスマン・ビジネスウーマン、主婦等の方でも手軽に美しい歯を手に入れることができます。ラミネートベニアやセラミック治療に比べて、仮歯を使う必要がないため、即効性があるのも大きなメリットです。
- デメリット
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適応が限られる
ダイレクトボンディングは、軽度から中等度の修復に適していますが、広範囲の欠損や大きな損傷がある場合には不向きです。また、強い力が加わる部分や噛み合わせが重要な箇所では、セラミッククラウンなどの他の治療法が推奨されることがあります。適応範囲が限られているため、歯科医との相談が重要です。